9歳の誕生日にあげたもの〜子離れへの小さな一歩〜


先日、9歳の誕生日でした。
「4月からは4年生だね。自分で出来ること増えたし、いろいろ考えられるようになったからママは口うるさく言うのやめるね。自分の頭でよく考えて、自分で決めていいんだよ。」
と、娘に自己決定権を与えました。
さらに
「もしも自分の力でどうにもならないことや、手助けして欲しい時にはいつでも手を貸すので言ってね。」
とも付け加えました。

今までの私は
「手洗いうがいした?」
「部屋、片付けた?」
「歯磨きした?」
「忘れ物ない?」
等々…俗によう口うるさい母さんと化していたのです。
その度に太郎は
「うるさいなぁ!」
と言うこともあれば
「今やろうとしてた!!」
と言うことも。
そりゃそうですよね。
自分のことを疑われているんですから、腹も立って当たり前です。
つまり私は干渉しすぎていたんですね。

9歳の誕生日をきっかけに
太郎の意思を尊重することに決めました。

するとどうでしょう。
声をかけなければ、ずっと見ていたテレビを自ら消して
歯を磨き、「おやすみ。」と言って寝室へ。

朝は、「支度にこれくらい時間がかかるから早めに起きよう。」と、自ら起きる時間を調整。

日曜日。
今まで溜めていた通信教育のテキストを取り出し
「暇だから勉強しよ。」
ですって。

あらあら、一体どうしたことでしょう。
今まで援助のつもりでかけていた言葉は、どうやら彼女のヤル気をごっそり削いでいたようです。

自分の意思とタイミングでやるべきことを行える自由さ。
大人からしたらもどかしさや効率の悪さも
本人からしたら大事な経験。
そんなチャンスを、私は摘んでいたのだなと反省しました。

急かさない練習
声をかけない練習
でもSOSを出した時にはすかさず助けに入る練習。
まだまだ練習不足ですが
少しずつ見守る忍耐強さを身につけていけたらと思います。