優しさが連鎖する7つの施し


誰にでもできて

心がほっこり温かくなる

7つの施しをご存知でしょうか。

眼施→優しい眼差し


②顔施→穏やかな表情


③言施→優しい言葉遣い


身施→自分の身体でできる奉仕


心施→他のために心をくばる


⑥座施→席を譲る


⑦舎施→自分の家を提供する


どこかの宗派の教えだそうですが

どこの宗派は私の中で大切ではなかったので

覚えていません。。。

検索すれば出てくると思うので

興味のある方はどうぞ。

(無財の七施〜むざいのしちせ〜)


ちなみに私は上記七つの施しの他に

もう一つ、付け加えられると思う施しがあります。

それは「聴施」。

相手の話に耳を傾けて聴くという施しです。


腕のいいカウンセリングの先生は

ほとんど何もアドバイスせず

ただひたすら患者さんの話に耳傾けるそうです。

そうすると患者さん自身が

これからどうしたいのか、どうすべきなのか

自分で気づけるとか。

自分の邪念を払って

無の状態で相手の話にただひたすらに耳を傾ける。

なかなかに難しいことですが

これも誰にでもできる一つの施しではないかと

思っております。


私が通勤で毎日利用する駅を

一生懸命掃除してくれる清掃の方がいます。

そんなところまで?!

と驚くほど

丁寧にお仕事をされていて

利用していて気持ちがいいなぁ、

ありがたいなぁ、と思っていました。


階段などの掃き掃除では

急ぎ足で昇降する人たちを待ち

イライラもせず

「お気をつけていってらっしゃいませ。」

と、声までかけてくれます。

その心に感動して

思わず

「この駅はいつもきれいですね。」

と声をかけました。

すると

かぶっていた帽子を取り

丁寧にお辞儀をしながら

「ありがとうございます。」

とお礼を言われました。


気持ちよく利用させてもらっているのは

こちらの側のはずなのに。


この方はもちろん

お給料をいただいています。

雇われて行っていることだとは思います。

けれど気持ちを込めて、どう働くかはその人次第です。

私はこの清掃の方から

施しを持っての働き方というものを学びました。


きっとみんなその方がお掃除されているのを

目にしています。

通勤に使っているなら尚更。

「通勤時間帯に邪魔だなぁ。」

と思う人もいれば

「きれいにしてもらって気持ちがいいなぁ。」

と思う人など

それぞれだとは思いますが

言葉に出す人はほとんどいません。

私が気持ちよくこの駅を利用させてもらってるのと同じように

この清掃員の方には気持ちよく働いてもらいたいと思いました。

きっと

感謝の言葉をかけてもらったら…

労いの言葉をかけてもらったら…

どんなに嬉しいことか。


スーパーのレジ打ちや接客でもそうです。

素敵だなと思ったことはその場で

「気持ちのいい接客ですね。」

と、伝えることが多いです。

接客が無愛想な人には

「ワンポイントが可愛いマスクですね。」

と声をかけたら

一気に顔が綻び

嬉しそうにしてくれました。


同じことの繰り返しのお仕事。

いろんなお客さんがいます。

嫌なこともたくさんあるでしょう。

けれども

利用する側も

利用される側も

ロボットではありません。

互いに心の通う人間です。


お互い様、お世話様の精神を大切に

思いやりを持ってみんなが過ごせたら

いいのになぁ。


同じように人と接するなら、

優しくありたい。

同じように人にかける言葉なら、

同じように周りの人が聴く言葉なら、

心地よい言葉を発したい。

そして、同じように広がることならば

イライラよりも優しさが

広がってほしいです。