母親の仕事〜聖母マリア様になんてなれません〜


洗濯物を干しているときや

洗い物をしているとき

手伝うわけでもなく

ベタベタくっついてくる太郎。

黙ってくっついてくるならまだしも

「ぎゅーして。」

「ぼくのこと好き?どれくらい?」

「今僕が何考えてるかわかる?」

と、面倒くさいやりとりを要求してくることもしばしば…

余裕があれば

応えるのですが

ないときの方が多いので

「え〜…大好きだけどママの仕事の邪魔をする太郎はちょっとねぇ…。」

なんて足蹴にすると

「あのさぁ!ママの仕事はぼくを愛することなんだから手を止めてこっち向いてよ!」

とお冠。


一人っ子だから尚のこと。

昔から、私が何かに夢中になっていると

心許なくなって

気を引く行動をするのです。


なるほど。

たしかに。

おっしゃる通り。

親の仕事は子どもを愛することかもしれません。

が。

あなたを愛する延長線上に

あなたの世話をする、も入っているのですが。

相手にして欲しかったら

向き合って欲しかったら

少しでも母のやってることを手伝い

短時間で終わらせ

ぼくに向き合う時間を

あなたが作れば良いじゃない!

と、声を大にして言ってやりました。


半分納得、半分不服な状態で

洗濯物をたたみ始めた太郎。

そうそうそれでよし。


母親の仕事は

確かに子どもを愛する、かもしれませんが

私は聖母マリア様ではございませんので

その度に

手を止め

心を向け

目を見ながら

子どもに向き合ってたら

いくら時間があっても足りません。

子どもが寝付いてからやる?

じゃあ私の寝る時間は

一体何時になるんです?


ひっついてくるたびに

「来たな、都合が良し太郎!!!」

と笑いながらコチョコチョをして

さりげなく母の想いをアピールしています。

それで手伝ってくれることもあれば

図太くひっついているだけのことも。



4年生。

もう10歳になる歳なのに

まだまだ甘ちゃん。

甘えたいのに甘えられないよりは

言いたいことあるのに言えないよりは

いいのかもしれないけれど。


一緒にテレビ見たり

遊んだりする共楽も大事だけど

それと同じくらい共苦も

分かち合いたいものです。