子どもの失敗について「なんで?」ではなく「どうして?」の言葉かけを


子どもが何か失敗したときに

「なんで〇〇したの?」

と声をかけていませんか?

例えば

「なんで忘れ物したの?」

「なんで汚れちゃったの?」

等々。。。

きちんとした理由がある答えに対し

「なんで」という問いかけは

答えようがありますが

意図がないことに「なんで?」

と問われても

答えにくいものです。

例えば

子「今日の夕飯何?」

母「カレーライスよ。」

子「なんで?」

母「じゃがいもとにんじんが残っているから。」

とか

お絵描きをしている子どもに向かって

母「なんで赤ばかりで描くの?」

子「赤が好きだから!」

などなど。

答えが明確なものに対して

なんで?と聞かれると答えられますが

そうではないものでると

答えに困ってしまいます。


だから

「なんでお茶こぼしたの?」

と聞かれてしまうと

やろうと意図してやったことではないから

答えられないのです。

ですが子どもなりに

自分の行為を責められていることは

感じてしまうのです。


ですので

そういう場合は

「なんで〇〇したの?」

ではなく

「どうして〇〇しちゃったの?」

と聞いてあげましょう。


「なんでこぼしたの?」

と聞かれるのと

「どうしてこぼれちゃったの?」

と聞かれるのとでは

感じ方がぜんぜん違いませんか?

前者の言われ方だと

完全に相手のミスを指摘している

→ちゃんと持ってなかった僕のせい?

でもちょっと待ってください。

ちゃんと待たないと思ってコップを持つ人、

いるでしょうか?


それが

どうして?だと

自分の意図に反して起きてしまったことの

状況説明だけ聞かれている

→たまたま手が滑ってこぼしてしまった。


同じ原因を聞かれているはずなのに

前者はなんとバツの悪いことか。

それに引き換え

どうして?と聞かれれば

きちんとしようとしていた自分を正当化でき

さらに意図してないことが起きてしまう現実も

受け入れることができるのです。


子どもに声をかけるときに

「なんで?」

ではなく

「どうして?」

と、聞いてあげてくださいね。