時短や便利がもたらしたもの〜生活は豊かになったのでしょうか〜

 

料理をするたびに思うのですが

スイッチ一つでお湯を沸かせる時代だけど

一昔前は火を炊くところからだったんだなぁと。

 

洗濯するたびに思うのですが

スイッチ一つで洗濯機は回るけど

一昔前は井戸から水をくむところからだったんだなぁと。

 

どんだけ遡った話をしてるんだよって話ですが(笑)

ふと、ふとね。

いつもIHの電源入れるたびに思うんですよねー。

 

私がそんな時代に生きていたかというと

むしろ生まれてすらないです。

だから、想像するしかないのですが

想像すればするだけ「うーわー…」ってなるんです。

 

つまり家事を始める前にまず準備が必要で

その事前準備のためには一年がかりで動いてることがあって

(例えば火を炊くために薪を割るとか)

毎日を過ごすということに

めちゃくちゃ労力と時間がかかっていたということなんですよね。

 

しかも

合間合間に子育てや畑仕事もしていただろうし。

そりゃあもうハードだったに違いないんですよ。

 

それに比べて、今の時代は

スイッチ一つでチンできたり、お風呂が沸いたり。

明らかに昔より便利になっているはずなのに

どうして毎日こんなに慌ただしいんだろうと。

限りなく手間は省けたはずなのに

どうして昔より時間がないんだろう、と。

(毎日のように子どもに「時間ないよ!」と言ってる私)

 

便利な世の中になって

時間が省けた分

他のことに時間を割くようになって

結果それが積み重なって

自分たちの首をしめているのでしょうか。

 

結婚当初は

駅に近いアパートに住んでいました。

電車がくる15分前に家を出れば余裕で間に合う立地。

近ければ近い方がいいという考えでした。

そこに住んで5年。

確かに便利なのですが

結局、リフレッシュしないんですよね。

駅前で人も車も多く、ガチャガチャしている。

仕事モードが全然リセットされないまま家につくというか。

だから、家を建てた場所は駅まで自転車で40分くらいかかる場所でした。

(駅から離れた方が土地代が安かった、というのもありますが)

 

駅から家まで自転車で40分走ってると、いろんなことが頭をめぐって

誰もいないときには鼻歌なんか歌っちゃって(笑)

ただ、それだけなのに、

自転車で40分走ってるだけなのに

すごくリフレッシュするんです。

「夕焼け、きれいだな。」

とか

「風が気持ちいいな。」

とか。

時間で言えば40分のロスのはずで

なんならその40分で夕飯の支度ができる勢いなのに(笑)

その40分が私にとってはかかせない40分になっているっていうか。

 

なんていうか

矛盾ですよね。

 

話を戻しますが

早いこと(時間がかからないこと)っていいことなんですかネ。

 

便利な世の中になっているのかもしれないけれど

新たな不便が生まれて。

 

時間に支配され

むしろ窮屈な世の中になっているなー。

なんて。

 

なんてね。