ミルクはおいしくない

少しでも美味しくないと思うと

絶対口にしない太郎。


スーパーで売っているケーキは食べないのに

個人経営のケーキ屋さんのケーキは

ペロリと平らげる。


そんなグルメな舌を持つ太郎。

私はふと気がついた。


私「ミルク美味しくなかった?」


太「うん。おっぱいの方がおいしかった。」


だーかーらーかー!!!!

遡ること8年ほど前

当時、ミルクの摂取量が少なく

頭を悩ませていた私に言ってあげたい。


「大丈夫。この子、美味しいものしか食べませんから。」


当時の私は

いつもミルクの缶とにらめっこ。

この月齢だったら160mlは飲ませなきゃ!

と、意気込む母を尻目に70ほどしか飲まなかった我が子。

体重も全然増えず

成長曲線の枠の中にさえ入らない。

月に一度、病院で体重測定をされ

「お母さん、もっと飲ませてください。」

と怒られ

「飲まないんですよ。キャパ超えるとマーライオンみたいに吐くんですよ。」


なんぞ言えず

チーンてなってたっけ。


え?

それが美味しくなかったから飲まなかったって?!


その情報、早く知りたかったわー。


でもね、パイも飲まなかったのよ。

わざわざ搾乳して哺乳瓶に入れて

飲ませてあげてたんだからね!!


と、言おうとして、やめました。

そういえばこの子、努力、嫌いだわ…。


何年越しに点と点がつながって

一本の線となったのでした。

数年後に解決するとは思わなかったデス。