第二次性徴期を迎える子が欲している言葉

 

体つきが幼児体型から

シュッとし始めてきた4年生の我が子。

早ければ初経が始まるお年頃です。

幼稚園の頃から

・自分の体について

・赤ちゃんはどこからくるのか

・大人と子ども体の違いについて

・自分の体も相手の体も大事にすること

等々伝えてきましたが

改めて

・ナプキンの使い方

・初経が突然きた時のお手当て方法

・情緒不安定になりやすいのはホルモンのせい

・性交についてのリスクと身を守る術

ということも話しました。

 

小さい頃から話し合ってきているので

これといって恥ずかしがる様子もなく

むしろ真剣に聞いてくれる太郎。

 

今では学校のトイレの個室には

生理用ナプキンが設置されているらしく

突然初経がきても

慌てて保健室に行かなくても良いそうです。

(優しい社会になりましたね)

学校でも保健で

昨年ごろから授業を受けているようで

「今日保健あった。ママから聞いた話と同じだった。」

と話してくれました。

付け加えて

「体が変化していくことに対して『大丈夫だよ。』と声をかけてくれるのは嬉しいんだけど、不安な気持ちにも寄り添ってもらいたい。」

と言われ、さらに

「ママはさ、乗り越えた後だから『大丈夫だよ。』って思えるかも知れないけど、私はまだ途中の段階じゃん?だからさ。」

とも言われました。

 

母絶句。

拙い言葉だけれども

言いたいことめっちゃわかる!!

 

自分もそうでしたが

第二次性徴の一番の特徴はやはり体の変化。

自分が自分じゃなくなっていく変化に

耐えられないんですよね。

 

朝起きたら立派な大人の体になっていた!

 

という訳じゃないじゃないですか。

少しずつ胸が膨らんできたり

性毛が生えてきたり

声が変わってきたり

肌荒れに悩んだり

意味もなくイライラしたり…

自分でコントロールできないことの悔しいこと。

その渦中の辛いこと。

 

今まで自分が知ってる体ではなくなっていくことが

とんでもなく醜く感じてしまって。

 

外見はどんどん成長していくものだから

「もう◯歳なんだから自分で考えて行動しましょう。」

と言われることもあれば

「まだまだあなたは◯歳なんだから。」

大人の基準によって

子どもサイドに立たされたり

大人サイドに立たされたり。

 

肉体的にも精神的にも宙ぶらりん状態。

もーツライですよね。

 

その辛さに寄り添ってほしい。

ということを太郎は言いたいんですよね。

「その時は辛いけど大丈夫。数年後には落ち着くよ。」

と大人側は見通しをつけて

安心させてあげたいから

ついつい「大丈夫だよ。」

と声をかけてしまいがちですが

確かに数年後には抜け出してるかも知れない。

けれど、現実の今の私は苦しんでいる。

そこの部分に寄り添ってほしい。

ということ。

 

はー…勉強になります。

 

学問ができたら楽しいだろうな

知識があれば自分を助ける力になるだろうな

とも思うんですけど

こういう風に

自分の気持ちを分析して

それを相手にわかりやすく言葉で伝える力って

ドリルや塾では身につけられない。

やっぱり「学校」などの

集団生活の場で培っていくのでしょうね。

 

太郎のことを子育てしているようで

実は私の方が

人として成長させてもらってる気がします。

 

精神年齢、私より絶対上だよなぁ…。

と毎回痛感する私なのでした。