自分を発揮できるかどうか

 

職場へ向かうとき

車椅子に乗ったおばあちゃんと

お見送りをする娘さん(又はお嫁さん)とすれ違った。

娘さんであろうその人は

車椅子のおばあちゃんに

「何色の色鉛筆がいいの?」

と尋ねていた。

おばあちゃんは

「そりゃあ12色くらいはほしいねぇ。」

と答えていた。

通所施設でお絵描きや塗り絵でもするのだろうか。

 

ふと

人間

自由を奪われるほど

生きている価値を感じられなくなることはないと

その二人のやりとりをみて思った。

通所施設にいる間も

・やれ今はこの時間

・今日のご飯これ

・これとこれしか使えない

・ここにずっといるように

何から何まで決まっていたら

窮屈だし

楽しさが見いだせない。

もちろん集団の場だから

ある程度の制約はあるだろうが

そんな中でも

自由に自分を発揮できる時間がほしい。

 

12色の色鉛筆からそのおばあちゃんは

自由を感じるのだろう。

せっかくならば

一緒に買いに行って

自分の好きな色鉛筆を選ばせてあげたい。

選ぶことも

一つの自由だから。

 

人間は

自由な時こそ

自分を発揮できるし

生きがいを感じると思う。

 

決めつけないで

どれがいい?

何がしたい?

と、相手の気持ちに耳を傾けて

尊重できるような人になりたい。