虐待は保育所に限ったことではない〜人権が守られにくい国〜

 

保育士の虐待のニュースが世間を賑わせていますが

私は

保育園に限ったことではないと思っています。

乳児院児童養護施設

はもちろん

家庭や学校であっても

子どもの人権は守られにくいのが現状。

もちろん子どもに限ったことではありません。

障害者施設や

老人ホーム、病院など

弱者に向けての虐待は

悲しいかな

なくならないと思うのです。

 

なぜ虐待はなくならないのか。

それは

いろんな面でゆとりがないから。

・配置基準などの環境面でのゆとり

・心のゆとり

・給与面でのゆとり

いろんなところをケチるから

ゆとりがどんどんなくなって

その吐口が弱者に行っているのではと思うのです。

 

そもそも集団生活を強いているのにも関わらず

一人一人に沿った保育や

一人ひとりにあった学びや

一人一人に合ったケアを

行うこと自体、不可能です。

それを求めるならば

マンツーマンになれるだけの

人員を配置しなくてはならないし

一人一人が個を発揮できるだけの

環境やら設備やらを整えなければなりません。

どこもかしこも

やらなきゃいけないことが山のようにあるけれど

人手が足りないから無理に回さなければならない。

そんなの

ゆがみやらひずみが生じるのは当たり前です。

 

家庭だってそうです。

お母さんに余裕がないから

子どもに当たり散らす。

それだって虐待です。

 

学校だってそうです。

国からのカリキュラムに沿って

決まった期間にこなさねばならないから

一人一人の学力や

学び方を無視した

一律な教え方しかできないのです。

これだって立派な虐待。

 

無理に食べさせることも

大きな声で叱ることも

やりたくないことを強いることも

全部虐待。

 

そうやって

強いられた弱者は

違う弱者をみつけて

ストレスの吐口にする。

いじめ、ですよね。

 

児童虐待防止法やら

いじめ問題への緊急提言やら

次世代育成支援対策推進法やらを制定するのではなくて

もっと抜本的に変えていかなくては

もっと本質に目を向けていかなければ

何も変わらない。

 

アフター5の時代のように

残業なしにして

17時には仕事やめ!

お父さんもお母さんもおうちに帰って

家族みんなで夕飯をかこむ。

 

お客さんのニーズや

社会に合わせた働き方ではなく

人、一人ひとりを大切にした働き方をすれば

みんな心が豊かになって

みんな優しくなれるのに。

 

今回の悲しい出来事を

保育園だけに留まらせることなく

様々なところへ派生させてほしいです。

保育所だけに止めるのではなく

いろいろな方向へ派生させていかなければ

根本的な解決には至らないと思うのです。