ひらがなが読めるとか読めないとか


「うちの子、まだひらがなが読めないの。」

というお悩みを聞くことが度々あるのですが、

その度にいつもお伝えしていることがあります。


できないことがある

イコール

できる子にはできないことができる


ということ。

たとえばひらがなが読めるお子さんは

絵本に書いてある

「いっしょにあそぼう」

という文字を

文字として

「い」

「つ」

「し」

「よ」

「に」

「あ」

「そ」

「ぼ」

「う」

と一文字ずつ形として理解することはできますが

「一緒に遊ぼう」

と一つの言葉(意味)として理解することは

もう少し先です。

ですが

ひらがなが読めないのお子さんに

絵本を読んであげると

ストーリー全体を理解し

情景を頭に思い描くことができます。


これは耳の不自由な人や

目の不自由な人にも言えることです。

私たちができる前提としているので

「耳が聞こえなくて、目が見えなくて大変だなぁ。」

と思ってしまいがちですが

目の見えない人には

目が見える人以上に

音からたくさんの情報を得ることができるといいます。

音の反響から空間の大きさを感じたり、

人を見た目で判断することがなかったり。


耳の聞こえない人は

目からたくさんの情報を得ます。

表情や態度から

その人自身の心まで読み取ることができるのです。


このように多面的な角度から見ると

できない=できる人にはできないことができる

ことがたくさんあるということ。


できないことが目立ってしまいがちですが

実はその「できない」後ろには

たくさんの「できる」がつまっていますよ。