ママきらい!と知らない間に叫ばれていたこと

 

「良い本読んでるじゃん。」

珍しく太郎が私に言った。

え?

と思って表紙を確認したら

 

でした。

「クソババアって言える方がいいんだって。」

って太郎に言ったら

「内緒でノートに ママきらい って書いたことある。」

って言われた。

 

え?そうなの?

 

ショックだったけど

そうだよね。

そんなときだってあったよね。

きっと、そのときは

私が一方的に気持ちを押し付けちゃったときだよね。

 

「心のサインを見逃すな…いいね。」

と、太郎、しみじみ。

 

大人はどうしたって

自分の価値観を押し付けてしまう。

この本にも書いてあったけれど

文字通り

しつけ(躾)がおしつけになるのだ。

 

私の場合は

・忘れ物

・片付け

・起床入眠

に対して

とかく厳しくしていたときがあった。

(今は反省を踏まえだいぶ柔らかくなったつもり)

 

"身辺自立ができる子になってほしい"

そんな私の期待や子育ての不安を

太郎に押し付けていたのだ。

 

忘れ物をしても

起きれなくて遅刻しても

自己責任。

 

一見、自立を促しているように見えるこの言葉。

でも実は

自立ではなく

孤立させているだけだったんだと

今になって気づく。

 

そんな太郎の気持ちに気づかずに

私は焦ってしまっていた。

 

「もう二度と忘れ物しないようにするにはどうしたらいいか考えてごらん。」

「目覚ましで起きなくても起こしにいかないからね。」

 

などなど。

高いレベルを要求していた私。

忘れ物をするたびに困った思いをしているから

同じ思いをしてほしくなくて

こんな言葉をかけちゃうけれど

忘れ物をした時の対処法を教えてあげた方が

何倍も自分のためになるのに。

(あまり気にしない。とか買う・借りるとかね。)

 

大人になって

いろんな荒波を乗り越えてきた自分だからこそ

身につけられたことなのに

それと同じレベルを

小学生の子に押し付けちゃいけないよね。

 

自立して欲しいという気持ちから

「一人でやってごらん。」

と突き放してしまっていた私。

 

きっと太郎が言って欲しかったのは

とってほしかった態度は

「できない部分は手伝ってあげるからね。」

だったのに。

 

そんな無茶を強いていた時

心の中で

ママきらい!!

って叫んでいたんだろうなぁ。

 

でも本当に口に出してしまったら

ママを傷つけるから

気づかれないように

耐えていたんだろうなぁ。

 

この本にも書いてあったけれど

弱音を吐きたいときに吐ける関係でいること

手を差し伸べて欲しいときに

手伝ってと言える関係でいることが

一番良いんだって。

 

気づくに遅すぎることはないから

今日がダメでも

明日から

変わっていけるように。

 

 

 

太郎といい関係を築けるように。

日々修行です。