学力と同じくらい大切なナンセンスの能力〜評価のない世界の大切さ〜

 

うちの子は

目新しいものがあるとなんでも遊べる。

今日はいらなくなった9月のカレンダー。

大判の裏紙など月に一度しかないため

大興奮で絵を描き出した。

(※小学四年生です)

ただ絵を描いていたと思ったら

何か思いついたようで

パパ相手にクイズを出し始める。

気分は松丸くん。

謎解きごっこだ。

 

大盛り上がりの二人をよそに

待ちきれず先に風呂に入る私。

いずれ入ってくるだろうと待っていたのだが

待てど暮らせど来る気配がない。

しびれを切らし、ちゃっちゃかでてみると

半裸のパパ相手にオリジナルクイズを出しまくる太郎。

(パパ我慢しきれず脱ぎ出したとみられる)

クイズの合間をぬって

「お風呂そろそろ入る?」

と誘うパパ。

それに対し

「うん。」

と上の空で返事をする太郎。

「やっと入る気になったんだね。」

と声をかけてみたら

「このやりとり40回目くらいだよ。」

とのパパから返答が。

 

パパ、気長すぎ(°_°)

まじ尊敬だわーって顔してたら

「いいの。クイズに答えながら頭の中は仕事のこと考えられてるから。時間無駄にしてないから。」

 

って。

 

パパは見た目は男だけど女の脳なのかしら。

私は逆で見た目は女だけど男の脳。

料理していたら料理のこと、

洗濯物畳んでたら洗濯物のことしか

考えられない。

 

結果、二人が風呂に入ったのは

裏紙を渡してから40分後でした。

 

ただの紙ペラ一枚で遊べる太郎、すごすぎ。

この間はカップラーメンの空容器で遊んでた。

頭に乗せて踊ったり

太鼓にしたり

ひっくりかえしてポイント稼ぐゲームしたり。

(※全て相手はパパです)

 

 

 

新しいオモチャとか

買ったばかりの文房具とか

そんなんで遊べるのはわかるんだけど

ラップ芯などの廃材とか

お惣菜についてた緑の輪ゴムとか

(通常はオレンジでしょ?緑だから目新しい)

目新しかったらなんでもよくて。

その場の思いつきで遊ぶ遊ぶ。

先日は隙間に挟まってたうちわを引っ張り出して

コンサートが始まりました。

(※エレキギターに見せかけてます)

「2階席ー!もっと声出してこー!」

とか言ってるからね。

ここはさいたまスーパーアリーナ

と思うほどの熱唱ぶり。

それとも武道館公演だったのかな。

(※ちなみにマイクはペーパー芯)

 

将来役に立つために

勉強して学力つけるのも大切かもしれないけど

子ども時代を子どもとして

全力で楽しめる子どもでなくちゃ。

自分自身を守れる精神力も育てなきゃ。

それが唯一育つのがあそびの中である。

 

学力とかも大事だけど

遊びも大事。

ナンセンス大事。

誰かに評価されることも

誰かと競うことも

誰かと比べられることもない世界。

 

それって自分を守れる最強の武器。

というか自分を守ってくれる最強のお守り。

役に立たないものこそ

本当の価値があったりするよね。

 

お年頃になって

「俺の子ども時代を返して!」

なーんて

言われないように

思う存分

やりたいことを

やりたいように

やらせたい。