後期高齢者の「2人で一人前なのよ」という言葉


「私たち、後期高齢者でしょ?2人で一人前なのよ。」

とある地方で

ボランティアに励むおばあちゃんが言ってました。

70歳近いお二人ですが

1人親世帯や経済的に困窮しているお宅に

行政を通じて

食料を届けるボランティアをしています。


自立の本当の意味は

一人でなんでもすることではなく

必要に応じてお互い助け合いながら生きるということ。

このお二方のすごいところは

自分の年齢やできないことを素直に受け入れた上で

互いに補い合いながら

一人前として生きようとしているところ。

社会に貢献しようとしているところ。


お届けするだけでなく

「困ってること、心配なことなぁい?」

「変わらず過ごしていますか?」

などの声かけ支援も行っています。

そんな雑談の中から

必要に応じて行政につなげたり。


相談窓口にはなかなか行けないけれど

なんら関係のない人には

気軽に相談できたりするものですよね。


本当に困っている人ほど

機関を頼れずにいたりするものです。


ボランティアの方々のおかげで

必要な支援に結びついたり

社会から孤立するのを防いだり。


きっとこの御二方も

一軒一軒のおうちから

「ありがとう。」の言葉や

子どもたちの笑顔から

元気を、生きる活力を

もらっているのではないでしょうか。



「人間は人に喜ばれることを喜ぶ生き物」

とある発達心理学者の方が言っていました。

本当にそうだと思います。


私もこのお二方のような

互いに互いを支えながらも

何歳になっても一人前として

生きていけたらいいなぁ。


相手が何歳であろうと

その人の人権、人格を尊重することが大事ですよね。

子どもだから何もわからない

高齢者だから何もできない

わけじゃない。


大切なことを改めて

実感させられた気がします。