子どもを育てるのに楽なんてない

 

とある保育園では

オムツはサブスク

口拭きタオルやエプロンは使い捨て

連絡帳はアプリ

保育は動画配信らしい。

保護者の用意するものは着替え一式。

ほぼ手ぶら。

「楽でいいです。」「うらやましい」

という声が上がっているが

わたしからしたら

養育なめてんの?

と、いいたい。

 

相手は動物ではない。

1人の人間だ。

1人の人間を預かるということ。

そこに楽さを求めてはいけない。

母親という安全基地から離され

不安や寂しさを感じながら

お迎えを待つ子どもたち。

親が

一枚一枚名前を書いてくれたオムツを指差し

「ママ。」と言う。

「ママが書いてくれたんだね。嬉しいね。」

と、保育者。

多数ある口拭きタオルの種類の中で

自分のを見つけ出し

なんなら

誰の口拭きタオルかな?

保育者が名前を確認している間に

「〇〇ちゃんの!」

と教えてくれる。子どもたち。

自分の分も

お友達の分も

ちゃーんと覚えている。

それはなんでもいい

どうでもいいモノではなくて

自分のモノ、相手のモノ、と分別している証拠。

自分の、相手の、大切なものと認識している証拠。

・口拭きタオル

・エプロン

・着替え

・カバン

・オムツ…

パパとママと買いに行った

ママが用意してくれた

ママが可愛いって言ってくれた

子どもたちにとったらだだのモノじゃない。

大好きなママやパパが支度をしてくれた大切なモノ。

ママやパパはここにはいないけれど

ママやパパが用意してくれたものに

囲まれているから寂しくないよ。

大好きなママとパパのこと

大好きな先生に教えてあげるんだ。

そんな子どもの気持ちも考えず

楽さを取るなんて。

 

子育てなめんな。

子どものこと、なめんな。

 

子育てと仕事の両立は大変かもしれない。

イライラすることだってある。

だけど子どもはよく見てる。

大人のことをよく見てる。

ボクのために

ボクのものを

整えてくれていることを

知っている。

だから

楽さを求めないで。

子どもを授かった以上

18年は覚悟しよう。

子育てって大変なものだよ。