もがいて あがいて

 

今日はいつもより駅が混雑している。

どうやら振替輸送での利用者が

流れてきているようだ。

スーツケース片手に

スマホで必死に調べる人や

駅員さんに

乗り換え方を尋ねたりしている人を見かけた。

きっと大事な予定があるのだろう。

私も

送れてはならない予定のある日にドンピシャで

人身事故による影響を受けたことがあるから

困り感はよくわかる。

そういうとき

よく考えるのは

大事な予定のある時に

電車が動かなかったりすることや

街頭などでテレビのインタビューを受けること

旅行や結婚式の前日に

インフルやコロナにかかって

中止せざるを得ないことや

宝くじが当たることなどは

どれも全然異なることのはずなのに

どこか似ていることだな、と。

くじ引きというか

たまたまその日だった

たまたまその人だった

みたいな。

運命、というものかもしれない。

 

最近ドキュメンタリーで放送された

二平方メートルの世界で

という本を書いた女の子が言っていた。

 

生きるっていうことは

どうしようもないことに出会うのも

生きることの一種だから

って。

 

うーん、深い言葉。

その子は続けて

 

それに一喜一憂しないで

自分の方法で進むっていうか・・・

と、言葉に詰まっていた。

気持ちをうまく表せる言葉を

模索しているみたいだった。

 

人間というものは

いろんなことに一喜一憂し

心惑わされる生き物だと

思うのですが

きっとこの子は

散々心惑わされて

もがいて

あがいたその先で

この境地に出会えたんでしょうね。

 

そんなことを

混雑した車内で

考えてしまうのでした。

 

今日もお仕事いってきます。